2012/01/12

2012年2月10日(金) 第1回 研究会案内 「日常生活から都市、地域、海域のネットワークと動態を考える」


日時:2012210日(金) 18時より
東京大学生産技術研究所A棟中セミナー室4(As311・312)

発表タイトル:日常生活から都市、地域、海域のネットワークと動態を考える-インド洋のハブ都市コロンボを中心として

発表者:山田協太(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科)


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発表内容:
 
かつて植民都市であり、今日はスリランカの経済中心都市であるコロンボを軸として、インド洋にポルトガル、オランダの展開した1617世紀から、イギリスによる各地の植民地化、その独立を経て現在に至るまでの都市と地域、海域の動態を考察する。
 植民都市は現代の都市と都市システムの起源として着目されてきた。植民都市のあり方を巡っては、ヨーロッパの地域社会へもたらした断絶、支配が語られてきた。ところがこうした議論において、都市で生活する非ヨーロッパの人々の活動に必ずしも十分に注意が向けられてきたとは言えない。また、都市は地域をまとめる中核、地域発展の駆動力として注目されてきた。しかし都市と地域との関係についてもまた、具体的な場所と時期について十分に考察されてきたとは言えない。
 本論ではこうした議論の成立した背景に立ち戻るとともに、在地の人々の展開してきた活動を主題として、都市を焦点としつつ都市を越える様々なスケールの空間を視野に入れて以下の2点をあらためて捉えなおしたい。
① 南アジアあるいはインド洋において都市と地域、海域はどのような関係で結ばれてきたのか。
② 植民地期から現在までそのハブ都市コロンボはどのように変容してきたのか。



   


 連絡先:谷川竜一 (ryu-ichi(アットマーク)db3.so-net.ne.jp)